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知る人ぞ知る「BONORA」の本気

皆さまこんにちは。銀座工房のはたのです。
通勤中、ふわっと香る金木犀の匂いに癒され秋の訪れを感じております。

さて、本日は見かけることが少なくなった「BONORA」の魅力について、個人的な見解を元に紹介したいと思います。

 

歴史

1878年、イタリア・ボローニャで創業された「BONORA/ボノーラ」。
従兄弟関係にあったオリヴェロ・ボノーラとイルデブランド・ボノーラにより創業し、
100年以上の歴史あるシューファクトリーです。

創業当時はビスポーク中心で、市場への流通が少なく
「知る人ぞ知る」名門シューズブランドでした。

200近い作業工程を職人が手作業で熟します。
そのため、製造される靴は1週間に10足以下と少ない数だったそうです。
しかし、量より質を求めた靴作りは、多くの靴好きを魅了しました。

見た目だけでない配慮した選定

英国のクラシックさと、
イタリアの気品が組み込まれたボノーラの木型も見た魅力的ですが、
アッパーで使用する革質も品質の高いものです。

そして、ただ美しい革というよりは、
大切にすれば長く履けるように、
強度を意識した革の選定がひしひしと感じられます。

ボノーラを磨いていると、肉厚な革質を感じることも多く、
新品よりも、5年履き込んだ、10年履き込んだ靴が楽しみになります。

ボノーラと言えば、
シームレスヒールが有名ですが、
私はウィールのあて具合をおすすめしたい。

他のブランドでも見受けられる感じはあるのですが、
アッパーの見た目と、上からのぞいた時ちらっと見えるコバが、
いい意味で相反しており、魅力的です。

この靴に関しては、ダブルになっているステッチングと、
スムースレザーとシュリンクレザーの使い方が秀逸です。
横から、上から、正面から、離れてみても、近づいても、
良い靴だな…。

履き手のことを考え、
職人の思いと熱意を感じさせるボノーラの靴は見ているだけで心がおどります。
市場に出回ることも少なくなりましたが、機会があった時はぜひ見てみてください。

しかし…

良い靴でした。

 

 

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