コードバンケアを極めるためのポイント【前編】

横浜店 2021年07月24日

こんにちは

横浜工房　シンジョウです。

この間、人生で初めて生シラスをお腹一杯になるまで食べました。

ご飯はちょこっと、シラスは贅沢に1パックまるまるです。

「こんな食べ方してもいいのか？」という罪悪感にかられながらも、幸せな時間を過ごすことができました。

さて

梅雨が明けて気兼ねなく革靴を履くことのできる気候になりました。

特にコードバンの靴を持っている方は、「やっと履けるぞ‼」と気合十分でしょう。

今回はコードバンのお手入れ方法の細かなポイントをご紹介いたします。

お手入れ方法の前に、まずはコードバンとは？

【コードバン】

馬のお尻の革を鞣(なめ)した革。

水に弱く、濡れると繊維が浮き上がり水膨れができてしまうほどデリケートな素材ではありますが、

1頭からごくわずかしか採取出来ないことや、履き込めば履き込むほど独特の光沢が出てくることから

「革のダイヤモンド」と呼ばれ、靴好きの中では憧れの靴の1足ともされています。

【お手入れ方法】

お手入れ方法は、

①シューズキーパー＆ホコリ落とし

②クリーナー(汚れ落とし)

③毛羽立ちを抑える

④栄養補給(靴クリーム塗布）

⑤ブラッシング

⑥仕上げ

という、流れになります。

お手入れの1連の流れは、こちらの動画をご覧ください。

コードバンのお手入れ動画

この中の「クリーナー」「毛羽立ちを抑える」「ブラッシング」「仕上げ」のポイント(コツ)を【前編】【後編】に分けてご紹介いたします。

【ポイント(コツ)紹介】

「クリーナー」

◎水分量の調整

クリーナーをかける際、液体クリーナーを布に含ませて靴全体を拭きあげます。

その時、布に含ませてからすぐに拭いてしまうと、水分量が多くシミになったり水膨れができたりする可能性がある

ので、一度水分量を手の甲などで調整して、カカトの内側から拭きあげます。

「毛羽立ちを抑える」

◎指塗りで抑え込む

履き込むと、履きジワが毛羽立ち白くなります。
この毛羽立ちを抑えることで、コードバン独特のツヤ感が生まれます。

毛羽立ちを潰す際は、アビィーレザースティックで潰していくのですが、そのまま擦ると革に負担がかかります。

滑りを良くするために、クリームを潤滑剤として使うのですが、クリームを塗る時に指の腹で押すように履きジワを抑えると、スティックで潰しやすくなります。

◎レザースティックの先端を落とす

アビィーレザースティックは天然の水牛の角を加工してできているので、物によっては先端が鋭利になっていることがあります。

革に先端がこすれてキズを付けてしまう恐れがあるので、先端が鋭利なものは、あらかじめ丸く整えましょう。

800番くらいの紙やすりで、軽く擦れば角はすぐ落ちます。

◎力加減は、弱→強

スティックを使い、毛羽立ちを抑えるのですが、力強くゴシゴシとこすると革切れの原因に…

最初は優しく、それでも毛羽立ちが抑えられない時は少しづつ力を入れましょう。

少し長くなってきましたので、この続きは次回。

【使用した商品】

M.MOWBRAY　PRESTIGIO　ステインクレンジングウォーターラージ　￥2,420(税込)

アビィーレザースティック　￥7,700(税込)

コードバンケアを極める為のポイント後編はこちらからどうぞ

コードバンケアを極める為のポイント後編

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