ほこり落としの2つのポイント
こんにちは、FANS新橋の鈴木です。
日差しが和らいできて、やっと秋らしくなってきました。
季節の変わり目は、体調を崩しやすいのでお気をつけください。
今回のブログでお伝えしたいのは、靴のほこり落としのポイントです。
一日履いた靴には、たくさんのほこりがついています。
そのままにしておくと、ほこりが革の油分を吸ってしまい、革靴の乾燥が進みます。
また、ほこりを栄養源として、カビが生えてしまうこともあります。
一日の終わりに靴のほこり落としが欠かせないのは、このためです。
ほこり落としの重要性は、他の工房のブログでも何度か書かれています。
そこで私は、ほこり落としの際に注意すべきポイントを中心にお伝えしたいと思います。
ほこり落としにお勧めしたいブラシ
ほこり落としに必要なのは、馬毛のブラシです。
毛の密度が高く、靴の縫い目などの隙間に入り込み、ほこりを絡めとってくれます。
ほこり落としに適した馬毛ブラシは、弊社でもいくつかのラインナップがあります。
そのなかでも、私が特にお勧めしたいブラシがこちらです。
持ち手が非常に軽く、扱いやすいブラシです。
何足かの靴をまとめて作業しても腕が疲れにくく、工房でも重宝しています。
カーブした持ち手に対して、毛が真っ直ぐに揃っています。
沿った持ち手は、沿った持ち手は、フラットな持ち手よりも手に馴染みやすいです。
っ直ぐに揃った毛は、ブラシの端から端まで、無駄なく靴に当てることができます。
これによって、ほこりを落としの効率が良くなります。
ほこり落としの2つのポイント
ポイント1 ブラシの動かし方
ブラシは大きく素早く動かします。
靴からブラシがはみ出すくらい、大きくブラシを動かしてみてください。
無駄があるように見えるかもしれませんが、勢いよくブラッシングできるので、短時間でほこりを落とすことができるはずです。
靴のかかとから、つま先に対して弧を描くように手を動かすと、靴全体にムラなくブラシを当てることができます。
ポイント2 念入りにブラシをかけるべき場所
ブラシをかけるとき、特に注意していただきたい部分があります。
靴の内側(土踏まず)部分、羽根(ヒモを通す穴のあるパーツ)の付け根部分です。
靴の内側部分
着地したときに、ほこりが舞い上がり、溝に入り込みます。
土踏まず部分はえぐれているので、一度入り込んだほこりが溜まりやすいです。
羽根(ヒモを通す穴のあるパーツ)の付け根部分
付け根部分は、広げる機会が少ないので、溜まったほこりがそのままになりやすいです。
これらの場所に溜まったほこりは、時間の経過とともに固まってしまい、ブラシだけでは落とせなくなることがあります。
そのため、ブラッシングは入念に行わなければいけません。
表面をなでるのではなく、ブラシを靴に対して押し付けます。
押し付けたブラシを、手首を返しながらはじくようにほこりをかき出すのがポイントです。
何となくブラシをかけていても、靴に付着したほこりを落とすことはできます。
しかし、ポイントを知っておけば、作業の効率が良くなりますし、うっかり汚れを見落としてしまうこともありません。
ほこり落としのブラッシングは、時間をかけずにできる簡単なお手入れです。
今回お伝えしたポイントを、日々のお手入れに生かしていただければと思います。
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