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靴磨きブラシの使い分け~馬毛ブラシ~

こんにちは。京都工房の西澤です。

今回は靴磨きの仕上がり、作業効率に影響する重要なアイテム、ブラシについてのお話です。

 

3つの作業でブラシを使い分ける

靴磨きに使うブラシには、様々な毛が使われています。

その一つ一つに特徴があり、作業に応じて最も適したブラシを使うことで、仕上がりと作業効率が良くなります。

 

ブラシを使う作業工程と、毛の種類の対応はこの通りです。

・ホコリ落とし→馬毛ブラシ(しっぽの毛)

・クリームを革になじませる→化繊ブラシ、豚毛ブラシ

・表面をならしてツヤを整える→たてがみブラシ(馬のたてがみの毛)、山羊毛ブラシ

 

今回は、このなかから「ホコリ落としの馬毛ブラシ」をクローズアップします。

 

 

ホコリ落としに最適なのは、馬毛のブラシ

日々の革靴のメンテナンスにおいて、最も頻繁に行う作業は、馬毛ブラシでのホコリ落としです。

こちらのブラシは、当店で販売している「SAHOHATAブラシ 馬毛 税込¥5,280」です。

使い心地の良さ、耐久性に優れたブラシとして、馬毛ブラシのなかでもお勧めの一品です。

 

一日中履いた靴は、脱いだ直後に、付着したホコリを落としてあげる必要があります。

靴に付着したホコリは、革に必要な油分を吸い取って、革を乾燥させてしまうからです。

また、ホコリが付いたままの革靴は、カビが発生しやすいので注意しなければいけません。

 

では、なぜ馬毛ブラシがホコリ落としに向いているのでしょうか?

 

 

馬毛ブラシがホコリ落としに向いているのは、なぜ?

数あるブラシのなかで、馬毛ブラシが革靴のホコリ落としに向いている理由。

それは、馬毛ブラシが次の特徴を両立しているからです。

・毛の密度が詰まっている

・毛が適度な弾力をもっている

 

こちらの画像、上のブラシが馬毛で、下のブラシは豚毛です。

馬毛ブラシは毛がギュッと詰まっていて、密度が高いです。

一方、豚毛ブラシは毛と毛の間隔が空いています。

 

ホコリ落としでは、革の表面のホコリを払うだけでなくアッパー(靴本体)とソールの隙間に入り込んだホコリも除去する必要があります。

 

豚毛ブラシは隙間に入ったホコリを掻き出すコシの強さがありますが、毛の密度が低いことがネックです。

馬の”たてがみ”や、山羊の毛を使ったブラシは、毛の密度は十分ですが、毛質が柔らかすぎてホコリを掻き出す力が足りません。

(豚毛、たてがみ、山羊毛ブラシの役割は、次回以降のブログでご説明します)

 

馬毛ブラシは毛の密度が詰まっていて、程よいコシも持っています。

それゆえ、革靴のホコリ落としに最も適したブラシと言えるのです。

 

 

効率良く靴を手入れするため、ブラシを使い分ける

表面のホコリを落とすだけと割り切れば、馬毛以外のブラシを革靴に使っても問題はありません。

しかし、どれだけ効率良く作業できるかを考えると、やはりホコリ落としには馬毛のブラシが最適です。

 

今回のブログでは、ホコリ落としに使う馬毛ブラシをご紹介しました。

次回は、豚毛ブラシについてお話したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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