靴紐の”小さな針”にご用心　

こんにちは。シューケアマイスター工房 銀座店のシマヅと申します。

突然ですが、靴紐の先の細くなった堅い部分をなんというかご存知ですか?

靴紐がほつれるのを防いだり、穴に紐を通しやすくする為に両端に付いている覆いの部分です。

日本では【セル】と呼ばれることが多いですが、【アグレット】という呼び方もあります。なんだか、かわいい名前ですよね。

フランス語のaiguilletteという言葉の昔の意味である『小さな針』に由来するとのことです。（現在のフランス語では飾り紐の意味になっています）

このアグレットが外れたり破損してしまった経験、ございませんか？

私は、靴に靴紐を通そうと鳩目(靴紐を通す穴)にアグレットを差し込み引っ張った時に、片側のアグレットがすぽっと抜けてしまって唖然としたことがあります。

このアグレット、外れてしまうと紐の先が広がってしまい穴に通しにくくなってしまうので靴紐の役割を果たせなくなってしまいます。

小さな部分ですが、とても重要な役目があるのです。

当工房で承っている靴磨きサービスでは、基本的に靴紐を解いて作業をするので、アグレットが外れたり破損した紐をいったん外してしまうと元に戻せなくなってしまう為、必ず確認する部分でもあります。

普段あまり気にかけない部分ですが、解いた紐が使えないなんてことが…　

タイトルの『アグレット（小さな針）にご用心』というわけです。

アグレットには様々な種類がございますが、おすすめは金属製のもの。 見た目にも高級感が出ますし、何より丈夫で外れにくい。

金属製のアグレット

紗乃織靴紐

当工房でお取り扱いしている【紗乃織靴紐】は、職人が手作業でロウを紐の内部まで染み込ませた、耐久性に優れ、解けにくい商品となっております。

装着されている金属製アグレットはアンティーク仕上げ！さらなる高級感を与えてくれます。

丸紐だけでなく、平紐のタイプもございます。

靴の見た目、印象がガラッと変わりますので、そのときの気分や服装との相性によって丸紐から平紐に替えるなどもおすすめです。

ぜひ一度お試しください。

店舗には紗乃織靴紐以外にもいろいろな種類・長さの靴紐がございますので、お越しの際はスタッフにお気軽にお尋ねください。

その際は、交換したい紐をお持ちいただけるとスムーズに新しい靴紐のご提案ができるかと思います。

お履きのお靴の紐の交換では、お時間いただけるのであれば一旦紐を解いて長さを測らせていただき、最適な長さの物の中からお好みの物を選んでいただいた後、新しい紐をお通してお渡しすることも可能です。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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