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『擦れ・キズ』の補色にレザーコンシーラー。作業例を交えてご紹介!

こんにちは。
日本橋工房の岡嶋です。


日々使っているアイテムっていつの間にか擦れやキズが付いていることってありますよね。
それは靴だけに限らず、鞄や革小物でも…

鞄や革小物の擦れやキズに気が付いた時、
日頃から靴磨きをしている方は
サッと色付きの靴クリーム塗って目立たなくしようとチャレンジしたくなってしまうかもしれません。
その気持ちすごく分かります。
私もパッと思いついたアイデアを試したくなってしまう性分です。

しかし、鞄や革小物の場合は、
以下の理由から色付きの靴クリームの使用はおすすめできません。
・衣類等への色移りの可能性があるため。
・靴クリームに含まれている水分や油分により革と合った色のクリームでも擦れている部分の色が濃くなってしまうため。
・上記のリスクに対して、着色力は弱く、『擦れ・キズ』は隠しきれないため。

結局、あまり綺麗にならなかったり。
やらなければよかった…という失敗に繋がらないように
今日は『擦れ・キズ』を目立ちにくくするための補修&補色系のクリームをご紹介致します。

 

M.MOWBRAY レザーコンシーラー 

【レザーコンシーラーの特徴】
・顔料入りクリーム
・抜群の着色力
→傷をカバーしながらも自然な仕上がりで色落ちの心配がありません。
・重ね塗りが可能
→隠れにくい『擦れ・キズ』も目立ちにくくします。
・全30色&調色が可能。
→カラーバリエーションが豊富なだけでなく、混ぜる事で色味をより近づけることができます。


上記の特徴の中でポイントとなるのは、顔料入りという点です。
顔料が入っていることで革に浸透させていくのではなく、
色を付ける(乗せる)ように着色が可能になります。

目に見えているコンシーラーの色がそのまま革に付着するイメージをして頂くと分かりやすいと思います。

靴のクリームの時は
ワントーン明るい色を選んだり、濃い色を選んだりと
靴とクリームの色を少し変えてお手入れしたりもしますよね。


この点が靴クリームとコンシーラーの一番の違いですので
コンシーラーを使う際は塗っていく革の色にしっかりと合わせる必要があります。

ですので、塗っていく革の色によっては
何色か使いながら調色して色味を近づけていきます。


では、ここで鞄と革小物の作業例をお見せします。

 


こちらはサルヴァトーレ・フェラガモのカバンです。


お悩みの方が多い角の擦れだけでなく、
金具周りは爪が引っ掛かった跡もありますね。

レザーコンシーラーを使ってお手入れしたのがこちらです。


この色は調色することなく、
レザーコンシーラーのライトブラウンで色がばっちり合いました。
全体に塗るのではなく、
元々の風合いも優先したく、角と金具周りだけに塗っていきました。
色が合ったものを使う事で塗った場所と塗っていない場所の境目も目立たなく自然ですね。


続いて、ボッテガ・ヴェネタの革小物です。

こちらも角の擦れや二つ折りにした際に革同士が重なる部分の色が少し変わっていますね。

全30色とカラー豊富なレザーコンシーラーでも水色はないので
色を混ぜて作製していきます。
よく見ると写真の背景で作製した水色が見えますね。

ホワイトとブルーを混ぜて作った水色を塗っていきました。

こちらも先ほどの鞄同様に全体に塗るのではなく、
必要な箇所とその周辺を境目が目立たないよう意識して作業していきました。


上記の作業例を見ても、
レザーコンシーラーの着色力や馴染みの良さを感じていただけたのではないでしょうか。

今回はレザーコンシーラーの存在を知っていただきたく、
特徴と使う事でどういった変化を出せるのかをお見せしました。

次は使い方や使う上でのポイント、混ぜ方などをご紹介したいと考えております。

 

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