靴を作る 第六話
銀座店 2021年01月21日
シューケアマイスター靴磨き工房 三越銀座店 七海です。
本日は、私の靴作りその後を。
前回までは、こちら↓
引き続き、
釣り込み作業の続き→すくい縫いの準備(ウエルト作製)

釣り込み作業の続きからスタートです。
つま先の芯(先芯)しっかり固まったところで、次の作業へ、

釘を抜いて、底面平らになるよう、ナイフで漉いていきます。
底面 平らにならしたら、

ナイフ、画像のキヤスリという道具を使用し
(名前の通り、ヤスリです。
よく使用する道具で、職人さんが目立てをして作られているそうです。両面使用できます。)
つま先 左右同じ形になるよう、芯の段差がでないよう削っていきます。

先芯をととのえ完了したら、
アッパー(甲革)の釣り込み作業をすすめていきます。

ワニを使用し釣り込み、余分な革はカットし釘を倒していきます。

きわは、エッジが出るよう、トンカチでたたいていき、

釣り込み完了です。
ようやく靴の形になってきた!
とお思いかもしれませんが、まだまだ続きます。
すくい縫いに入る前の準備を進めていきます。
私は、器用では無いので、汚れキズ防止にパックして作業します。

縁は、マスキングテープをぐるりと一巻き。
ウエルトを作製していきます。
ウエルトとは、靴の周りの縁
アッパー(甲革)と本底に縫い付ける細い革です。

エッジは、厚みがゼロになるようスカイビング(漉く)していきます。
縫い糸が、ポコッと出ないように裏面はマイナスドライバー(太めの)など使用し、
溝を掘ります。

表面の銀面をガラスでとり、コバインキで色入れ、今回は、黒で。
ナチュラル仕上げの場合は、インクを入れずに、作業に入ります。
本日はここまで、次回すくい縫いの糸作りから













