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【CtiyClbe】後編:フローシャイムだけじゃない!ヴィンテージアメリカ靴のスゴイところ

FANS.浅草本店YUMA.です。

前回はシティクラブのオールソール解体をご覧いただきました。

後編では底付けから完成まで紹介します。

古いコルクを除去し、鉄シャンクにはテープを巻きます。

音鳴りリスクを低減し、中底に直接鉄が触れるのを防いでいます。

(前編でもお話ししたように、錆びた鉄は革繊維を劣化させてしまいます)

コルクとレザーミッドソールをはりこんだ状態。

実はこのウェルト2枚合わせになっています。

だいぶ珍しい仕様です。

繊維もめちゃくちゃ密でとてもしっかりしています。

現行ではなかなかお目にかかれないクォリティ。

ひさしぶりにウェルトで感動しました。

ウェルトのポテンシャルがここまで高いと、コテかけだけでここまで化けます。

ワックスは使っていません。

ここからカカトを積んで

さらに熱コテ(焼いたコテで蝋をコバにしみこませる工程)をかけて仕上げると……

・レザーソール(英国製レモンティ)

・ハーフミッド(レザー3mm)

・テーパードヒール

・内ふまず丸コバ

などなどいろんなオプションをつけてだいぶ雰囲気が変わりました。

大衆靴っぽい直線的なシルエットから、

抑揚とコントラストの効いた高級仕様にアップグレードされています。

今回ご依頼いただいたオーナー様より着用画像をご提供いただきました。

ふまずのくびれにご注目ください。

ギュッと絞り込んでクラシックでドレスライクなテイストにカスタムしています。

全体もコバの張り出しを押さえてアッパーのシルエットから自然と繋がるバランスに仕上げました。

作業していてもとても楽しかったです。

ご依頼ありがとうございました。

いやァカスタムって本当にいいもんですね。

それではみなさん、さよなら、さよなら、、、さよなら。


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