Meister interview vol.55 ~株式会社ハンズ 博多店 酒井 悠輔さん~
革靴、皮革製品、靴磨きやファッションなどに精通しているプロフェッショナルな方々を、
M.MOWBRAY認定のシューケアマイスターがインタビュー。
お仕事の内容やこだわり、人となりについてご紹介する企画です。

今回インタビューにご協力いただいたのは、株式会社ハンズ 博多店で売場責任者を務めながら、
シューケアマイスターとしても活躍されている酒井悠輔さん。
靴磨きとの出会いは13年前。
異動先の売場で参加した一度の勉強会が、その後の人生を大きく変えるきっかけとなりました。
現在は接客を通じてお客様へシューケアの魅力を伝えながら、日々売場に立ち続けています。
今回は、シューケアとの出会いから仕事への想い、
お気に入りの靴や日々の暮らしについてお話を伺いました。
一度の勉強会が人生を変えた

■現在のお仕事内容を教えてください。
ハンズ博多店で家庭用品売場の責任者と、シューケアマイスターを務めています。
■今のお仕事をするようになった経緯を教えてください。
13年前、渋谷店に勤務していた頃にDIY売場へ異動になりました。
右も左も分からず、どうしていいか悩んでいた異動初日に、
たまたまR&Dさんの勉強会があり参加することになったんです。
そこで目の前で靴が魔法のように綺麗になっていくのを見て衝撃を受けました。
この世界にどっぷり浸かるきっかけをくれたのは間違いなくR&Dさんです。
本間さん、ありがとうございます(笑)。

「ありがとう」の一言が原動力
■ご自身のお仕事の、一番のやりがいは何ですか?
■ご自身のお仕事の、一番のやりがいは何ですか?
お客様の生活が少しでも豊かになる提案をさせていただき、
「ありがとう」
と笑顔で言っていただけることです。
やはり接客業なので、その言葉が何より嬉しいですね。
■作業や企画を行う中で苦労した場面はありますか?
本社勤務時代に、ワークショップを外販する新規事業へ挑戦していた頃です。
まずは自分でできることから始めようと、靴磨きのワークショップを企業様へ提案するため、
さまざまな会社へ営業に伺いました。
最初は受注をいただくまで本当に大変でした。
ただ、その経験を通して靴磨きとより深く向き合うことができましたし、
「人に伝えること」を学ぶことができました。
今の接客にも非常に活きている経験だと思います。
地域に愛されるお店づくり
■思い入れのある企画や仕事を教えてください。
石川県金沢市にハンズを出店した際、開業準備の段階から携わらせていただいたことです。
金沢の街や人が本当に好きになりました。
北陸初出店ということもあり、お客様の期待も大きかったと思います。
その中で、地元のお客様に愛されるお店を作ろうとチームで取り組めたことは今でも誇りに思っています。
「競争より共闘」
■日々の暮らしの中で心がけていることはありますか?
「競争より共闘」です。
人と比べて優劣をつけるのではなく、同じ目標に向かって一緒に走り続けることを意識しています。
■物を大切にするために習慣としていることはありますか?
代用できることを考えたり、自分で直したりすることですかね。
ただ、そのあたりは妻のほうが得意で、器用にいろいろリメイクしてくれます(笑)。
■休日はどのように過ごされていますか?
子どもの習い事の送迎や洗濯、散歩、靴磨きなどが多いです。
あとはサッカー観戦ですね。
プレミアリーグのアーセナルを応援しています。
生活がしっかりしてこそ良い仕事ができると思っているので、
ありふれた日常に感謝しながら過ごしています。
アーセナル好きの方はぜひ友達になりたいです(笑)。
思い出が詰まった一足

■靴は何足くらいお持ちですか?
35足ほどです。
靴好きあるあるだと思いますが、気づいたらどんどん増えていっています。。。。
良い保管情報お待ちしております(笑)
■好きなブランドを教えてください。
靴はALDEN、J.M. WESTON、Crockett & Jonesが好きです。
レザーグッズではDeciやAshland Leatherがお気に入りです。
■一番のお気に入りの靴を教えてください。

12年前、新婚旅行でロンドンを訪れた際に購入したCrockett & Jonesの「BANGOR」です。
本当はトリッカーズを目当てに行ったのですが、クロケットのスタッフの接客に感銘を受け、
夫婦で一足ずつ購入しました。
ところが帰国後、履こうとしたら左右でサイズが違う靴が箱に入っていたんです(笑)。
メールで問い合わせたところ迅速に対応してくださり、正しいサイズを送っていただきました。
トラブルではありましたが、それも含めて今では良い思い出です。
その後、LOG IN-kanazawa-の相賀さんにリカラーしていただき、現在も勝負靴として履いています
シューケアをもっと身近に

■ケアのこだわりや好きなアイテムを教えてください。
M.MOWBRAYのシュークリームジャーです。
初めてシューケアをした時の感動は今でも忘れられません。
■ケアについてのお考えを教えてください。
「馬毛ブラシ」「デリケートクリーム」「アニリンカーフクリーム」
この3つはぜひご家庭に置いていただきたいですね。
私の中では“シューケア三種の神器”です。
この3つがあれば、多くのレザーアイテムのお手入れに対応できます。
■ケアで失敗した経験はありますか?
昔、クリーナーをかけ過ぎて革が白っぽくなってしまったことがあります。
あの時は本当に焦りました(笑)。
■靴の保管で気を付けていることはありますか?
帰宅後のブラッシングと、靴を立てかけて一晩休ませることです。
雨の日や湿気が多い日はヒノキドライを入れて湿気対策もしています。
靴好きとして、次に目指す一足
■足元やファッションでこだわっていることはありますか?
モノトーンにプラス1色を意識しています。
また、靴とパンツのトーンを合わせることも心掛けています。
最近はYouTubeなどでさまざまなファッション情報を見ながら勉強しています。
■今後挑戦したい靴やアイテムを教えてください。
ANATOMICA別注のALDEN ALGONQUIN OX(BLACK CALF)です。
最近モディファイドラストにハマっていて、とても気になっています。
もう一つはオルフェの「Chameleon」。
音楽好きの職人・目野さんが作る靴で、上品さとカジュアルさのバランスが魅力です。
いつか自分だけの一足をオーダーしてみたいですね。
おわりに

シューケアとの出会いから13年。
売場でお客様と向き合い続けながら、その魅力を伝え続けている酒井さん。
「競争より共闘」という言葉の通り、人とのつながりを大切にしながら歩んできた姿勢が、
多くのお客様から支持される理由なのかもしれません。
今回のインタビューは以上です。
次回のインタビューもお楽しみに。












