実は簡単なエナメルの手入れ
シューケアマイスター部大阪店のしおりです。
最近街を歩いていて、エナメル革の靴を履いている人が多いことに気づきました。
元はフォーマルシューズに用いられる革素材でしたが、今はカジュアルシューズの定番素材になりました。
メンズ、レディス、どちらでも人気です。
そんな街ゆく人のエナメルシューズを見ていると、どうしても気になることがあります。
「曇っていて、もったいないな」
エナメル革の特長の一つが、塗装仕上げによる強い光沢。
曇ったまま履いていてはその良さを見せることができず、もったいないと思うのです。
この曇りは、正しく手を加えれば簡単に取ることができます。
今回はその手順。そしてエナメルの光沢を維持するコツをご紹介します。
基本のエナメルケアで曇りを取る
エナメル革のお手入れはとても簡単です。
それは通常の革靴に比べて、わずかな数のアイテムで結果を出せるから。
それでは、この靴を手入れします。
エナメルには専用のアイテムがあります。
M.モゥブレィ・ラックパテント ¥1,000+税
ラックパテントを使えば、汚れ落としとツヤ出しが同時にできます。
こちらを柔らかい布に少量取り、汚れを拭き上げながら全面を磨きます。
最後に布のキレイな部分で乾拭きをして完了です。
5分ほどで、エナメルらしい光沢が蘇りました。
使う道具が少ないので、迷わずにここまでたどり着けるはずです。
こちらのラックパテントは、幅広く利用できるのも嬉しいポイント。
靴に限らず、エナメルであれば、バッグや財布などにもお使いいただけます。
光沢を維持するコツ
ラックパテントを使ったお手入れは、月に1回ほどのペースで行えば大丈夫です。
それに加えて、光沢を維持する方法を知っていただければ完璧。
光沢を維持するために必要なのは、ブラッシングです。
履く度にブラッシングすれば、一度手入れしたエナメルの光沢を、より長く維持することができます。
エナメルにお勧めのブラシがこちらです。
プロゴートブラシ ¥3,000+税
通常のホコリ落としで使用する馬毛のブラシでは、エナメル革の場合、ブラシ跡が残りやすいもの。
それは革の表面に対して、毛が少し硬いからです。
非常に柔らかいヤギの毛を使ったプロゴートブラシであれば、ブラシ跡を残しません。
ホコリを払いながら、エナメルの光沢をキープすることが可能です。
汚れ落としとツヤ出しのために、M.モゥブレィ・ラックパテントを。
そして、日々の汚れを落とし、光沢をキープするためにプロゴートブラシを。
この2つのアイテムを使って、エナメルの靴をキレイな状態で楽しんでいただければと思います。
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ルクアイーレ大阪8F イセタンメンズスタイル内
工房直通:06-4301-3933
Instagram:@osaka.shoecare
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