Meister interview vol.48 〜 SHOESHINE GRAND PRIX 2026 高崎大会優勝 星野 慎太郎さん 〜
革靴、皮革製品、靴磨きやファッションなどに精通しているプロフェッショナルな方々を、
M.MOWBRAY認定のシューケアマイスターがインタビュー。
お仕事の内容、こだわりや人となりについてご紹介する企画です。

今回インタビューにご協力してくださったのは、
SHOESHINE GRAND PRIX 2026 高崎大会で見事優勝を果たした星野 慎太郎さん。
昨年開催された「SHOESHINE GRAND PRIX 2025 北海道大会 Solo部門」では、
あと2点で一回戦突破を逃すという悔しい結果を経験しました。
その悔しさを糧に、お客様と向き合う対面磨きの経験を積み重ね、
今年の高崎大会で優勝を勝ち取るまでに至った星野さん。
今回は、靴磨きとの出会いから現在の活動、そして大会への想いについてお話を伺いました。
「あと2点」の悔しさから始まった挑戦

■現在のお仕事内容を教えてください。
現在は修行中のため、代金はいただかず、イベントを中心に靴を磨かせていただいております。
ご縁に恵まれ、BAR「ROSARITO」様や靴修理店「AMOLIR」様とコラボレーションさせていただき、
告知や集客、磨きスペースの提供など多くのご協力をいただいております。
■今のお仕事をするようになった経緯を教えてください。
昨年、SHOESHINE GRAND PRIX 2025 北海道大会 Solo部門に出場させていただきました。
結果は、あと2点で一回戦突破という悔しいものでした。
その結果を聞いた夜、一晩じっくり考えました。そして出た答えのひとつが、
「お店に立つこと、対面磨きをすることを経験しなければ勝つことはできない」
というものでした。
きっかけは大会で勝つためでしたが、今はお客様に喜んでいただくことが何よりのやりがいになっています。
これからも誠心誠意、情熱を込めて磨いていきたいと思っています。
お客様の喜びが何よりの原動力
■ご自身のお仕事の、一番のやりがいは何ですか?
お客様から、
「革が柔らかくなって履き心地が軽くなった!」
「鏡面磨き否定派でしたが、鏡面磨きって良いですね!」
といった言葉をいただける瞬間です。
また、お客様が靴磨きそのものに興味を持ち、“靴磨きの沼”にハマってくださった時は、毎回心の底から嬉しくなります。
■過去に生み出した企画や、思い入れのあるイベントはありますか?
靴修理店「AMOLIR」様で初めて企画したシューシャインイベントです。
2日間、両日9時間ぶっ通しで開催しました。
足数制限を設けなかったため、お一人で3足持ってきてくださる方もいらっしゃいました。
時間配分やお客様対応など、現場だからこそ学べることが数多くあり、
「プロの方々ならこういう時どうしているのだろう」
と考える場面も多く、とても貴重な経験となりました。
また、遠方から足を運んでくださった方が差し入れまで持ってきてくださり、
本当に嬉しかったことを今でも覚えています。
靴磨きが変えた日常

■日々のくらしの中で心がけていることはありますか?
立ち振る舞いや歩き方など、所作を大切にするようになりました。
綺麗になった靴に見合う自分でありたい。そんな気持ちが自然とそうさせてくれているのかもしれません。
■ご自身の生活の中で、物を大切にするために習慣としていることがあれば教えてください。
靴磨きを通して、どんな物にも寿命や弱点があることを細かく考えるようになりました。
そのため、自分があまり詳しくない物については、しっかり調べてから扱うようにしています。
■休日の過ごし方を教えてください。
靴磨き職人さんのところへ対面磨きをお願いしに行き、お話を聞かせていただくことが多いです。
そのほか、大学まで続けていたバスケットボールをしたり、車のメンテナンスをしたりして過ごしています。
学びを与えてくれた愛靴たち
■靴は何足くらいお持ちですか?
10足ほど所有しています。
■皮革製品のお手入れや、M.MOWBRAYを知ったきっかけはなんですか?
皮革製品のお手入れは、石見豪さんが出演されている動画を見よう見まねで始めました。
当時は道具もあまり揃っておらず、ミンクオイルで鏡面磨きに挑戦していたこともあります(笑)。
M.MOWBRAYとの出会いは、靴磨き芸人の奥野さんの動画でした。
動画の中でステインリムーバーが紹介されており、ネットで検索したことが最初のきっかけだったと記憶しています。
■お気に入りの靴を教えてください。

SCOTCH GRAINの黒のストレートチップです。
Feel So GoodのMACOさん(左上)や、
シューケアマイスター工房 日本橋店の鈴木 友生翔さん(左下)に磨いていただいたことがあり、
職人さんの磨きを通して様々なことを学ばせてもらった思い入れの一足です。
もう一足は、RAYMARのミュージアムカーフのアデレード(右)です。
靴磨き業界の方々と初めてリアルでお会いする際に履いていった靴で、
Brift Hの新井田隆さんに磨いていただいたこともあります。
SHOESHINE GRAND PRIXに携わる方々や出場選手が集まる場に履いていった一足でもあり、
今でも靴を見るたびにその時の想いを鮮明に思い出します。
愛用するM.MOWBRAYアイテム

■ケアのこだわりや、好きなアイテムを教えてください。
まず、メンテナンスをする際は爪の長さを気にするようにしています。靴を傷つけないためです。
好きなアイテムは、
・M.MOWBRAY Prestigio リッチデリケートクリーム
・M.MOWBRAY ワックスクリーナー
・M.MOWBRAYグラスドライワックス
です。
リッチデリケートクリームは、
プレメンテナンスの際や履き心地をリフレッシュさせたい時にライニング全体へ塗布するのがこだわりです。
ワックスクリーナーは鏡面磨きをしっかり落とせるため重宝しています。
グラスドライワックスは短時間で高いレベルの光沢を出すことができるため、
今後も研究を続けていきたいと思っています。
昨年の忘れ物を取りに行くために

■公認大会へ出場しようと思ったきっかけをおしえてください。
2025年大会は、自分がどこまで通用するのか試したいという思いで出場しました。
個人的に非常に学びの多い大会だったため、2026年大会はリベンジの気持ちで出場を決めました。
■SHOESHINE GRAND PRIX 2026公式大会への意気込みをお願いします。
皆さんの胸を借りるつもりで、一つひとつ直向きに頑張っていきます。
昨年の忘れ物を取りに行きます。
おわりに
あと2点届かなかった悔しさを糧に、対面磨きへ挑戦し続けた星野さん。
その積み重ねが、高崎大会優勝という結果につながりました。
これからも星野さんのさらなる活躍に注目です。
今回のインタビューは以上です。
次回のインタビューもお楽しみに。
Instagram:@shintaro.hoshino.16












