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靴のサイドにも鏡面磨き

こんにちは。京都工房の西澤です。

今回は革靴を華やかに見せる鏡面磨きについてのお話です。

 

鏡面磨きとは、油性のワックスを使って革靴をピカピカに光らせる磨き方。

主につま先、カカトなど靴に芯材が入っている部分に施します。

そして靴のサイドの部分を、このように磨くこともあります。

サイドの鏡面磨きには、綺麗に見せるためのポイントがあります。

 

 

 不自然な仕上がり?

靴のサイドをしっかり光らせようと、ワックスを直線上に重ねていきます。

 

するとこのような仕上がりになります。

少し不自然に見えませんか?

これはワックスを塗っていない部分と、ピカピカに磨いた部分の境目がはっきりと分かれていることが原因です。

サイドの鏡面磨きを自然に見せるには、この「境目」を滑らかに見せることがポイントです。

 

 

滑らかに見せるポイント

「境目」を滑らかに見せるには、ワックスを塗布する範囲を少し広げます。

イメージ図を描いてみました。

下の図は、最初の不自然な仕上がりになってしまうワックスの塗り方です。

 

境目を無くすには次の図のようにワックスを塗ります。

一番光らせたい部分(赤で塗りつぶしている箇所)にはワックスを厚めに。

赤の斜線部分には、ワックスを薄めに。

最初にワックスを塗る量を変えることで、境目が滑らかになります。

 

 

イメージ図の通りにワックスを塗りました。

ここからは、つま先やカカトの鏡面磨きと同じように布を使ってワックスを重ねながら磨き込んでいきます。

 

すると最初に塗ったワックスの厚みに比例して、光沢感の強弱が出ます。

境目は滑らかに、自然な仕上がりになりました。

サイドの鏡面磨きに挑戦したい方、うまくいかない方はぜひ参考にしてみてください。

 

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