靴磨きの疑問　それって何回、繰り返すの？

こんにちは。京都工房の西澤です。

靴磨き（シューケア）を始めた頃は、何を、どのくらい使うのかに悩んでしまうと思います。

「この靴クリームはどのくらいの量を使えば良いのか？」といったご質問を、店頭にてお客様から受けることは多いです。

そこで今回のブログでは、「この工程は何回、行えば良いのか？」にフォーカスして、Q&A形式でお伝えしたいと思います。

ツヤ出しのブラッシングの回数

Q1　ツヤ出しのブラッシングは何回繰り返せば良い？

A　少しずつブラッシングする場所を変えながら、片足あたり約100回繰り返します。

革靴に栄養を与え、ツヤを出すためには、靴クリームを塗る必要があります。

そして、ツヤを手早く出すためには、クリームを塗った後のブラッシングが重要です。

コシがある豚の毛のブラシを使えば、ブラシの力で靴全体にクリームが馴染み、綺麗なツヤが出ます。

では、このブラッシングは何回繰り返せば、十分なツヤを出せるのでしょうか？

実際にクリームを塗った直後の靴をブラッシングして、確認しました。

上の画像から、下の画像の状態になるまで、片足あたり約100回ブラシを動かしました。

120回もブラシをかけるの！と思われるかもしれませんが、1分程度で終わりますので、ご安心ください。

なお、革やクリームの性質によって、ブラシを動かす回数は前後することがあります。

もしツヤの出方にムラがある、革の表面がベタっとしているといったときには、さらにブラシをかけてみてください。

汚れ落とし（クリーナー）で拭く回数

Q2　汚れ落としを使って、何回拭けば良い？

A　汚れ落としを布に取って拭く工程は、片足あたり3～4回繰り返します。

シューケアにおいて忘れてはいけない工程が、汚れ落としです。

表面に付着した汚れや、以前に塗った靴クリームを除去すれば、革をリフレッシュさせることができます。

革靴用のクリーナーは様々なタイプがありますが、古いクリームを効率良く除去するためには、液体タイプのクリーナーがお勧めです。

弊社で扱っているM.MOWBRAY ステインリムーバーは、軟水をベースに作られた革に優しいクリーナーですので、安心してお使いいただけます。

さて、そんな液体クリーナーですが、初めて使うときには「何回拭けば良いのか？」と迷ってしまう方が多いようです。

クリーナーで靴を拭くときには、Q1のブラッシングように靴にツヤが出る、といったわかりやすい変化が起きません。

ですので、どこで靴を拭くことを止めれば良いのか、タイミングがつかみにくいのも無理はありません。

クリーナーで革靴を拭く回数は、片足あたり3～4回を目安にしてください。

指に巻いた布に、第一関節が湿るくらいの量のクリーナーを取ります。

この量で、片足の3分の1ほどの面積を拭くことができます。

一度拭いたら、布を指に巻き直します。その際、布の綺麗な面が指先にくるようにしてください。

再び、クリーナーを適量取り、靴を拭きます。

この流れを3～4回繰り返すと、片足を一周できます。

前回のシューケアで靴クリームを塗りすぎてしまっていると、片足あたり3～4回ではクリーナーでの拭き取りが足りないことがあります。

そのときは3～4回の倍、8回くらいを目安にクリーナーで拭きます。

右足を3～4回拭く、左足を同じように拭く、そのあとに右足に戻って繰り返す。この流れがお勧めです。

いかがだったでしょうか？

それぞれの工程での回数がわかると、安心して靴をお手入れすることができると思います。

シューケアに関わる回数でわからないことがあれば、ぜひ、京都工房にてご相談ください。

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