【REDWING8166】穴があいたブーツはこう直す【犬タグ96年製】
FANS浅草本店のYUMA.です。
みなさん「REDWING」のガチャポンは回しましたか?
私は877とシューケアセット目当てに6回チャレンジしましたが、狙っていたこの2種だけ巡り会えず。
悔しがっている私の姿を見かねた仲間たちや取引先様も一緒になって集めてくれたおかげで、
なんとか、無事コンプリートすることができました。協力してくれた皆様、ありがとうございます。
次はベックマンやエンジニアも出してほしいですね。
そうそう、定番の “ クラシックラウンド ” も忘れずに。
というわけで、本日のブログでは「クラシックラウンド」とも呼ばれるこちらのモデル。
96年製 REDWING 8166の修理事例をご紹介いたします。
「クラシックラウンド」といえば、
”継ぎ目のない腰革によって、包み込むような柔らかな足当たり”
と謳われている “ シームレスバック ” を採用したモデルで、足のカカトに当たる画像の部分が特長のひとつです。( “ シームレス ” :継ぎ目のない| “ 腰革 ” :カカトを覆うパート )
しかし、せっかくの “ シームレスバック ” も穴が空いてしまっては本末転倒。
・脱ぎ履き
・歩行
これらを繰り返すことで起こった “ 摩擦 ” により擦り切れてしまったこの部分を、
ライニング(靴の内側)用の革を使ってお直しさせていただきました。
今回の修理のポイントが “ 使用したレザー ” 。
当店では、ライニング用のレザーを2種類用意しています。
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<スムース>
・吟付きの滑らかなレザー、靴に足を入れやすい。
・厚みとハリがあり耐久性が高い。
・元々かかとの芯がフニャフニャに崩れてしまっていても、多少の剛性によりカバーできる。
<スエード>
・起毛された柔らかいレザー。
・薄く柔軟なためフィッティングへの影響が少ない。
・毛羽立ちにより足が適度にひっかかるためかかとが抜けにくい。
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比べてみるとそれぞれ良い点があります。
選ぶ基準は好みではありますが、
・靴ベラを使って履くことの多い革靴 → 滑りのいいスムース
・デカ履きし紐もゆる締めする傾向にあるスニーカー → カカトが抜けにくいスエード
悩んだ場合はそれぞれ、上記の通りおすすめしています。
今回お預かりしたお修理では、
・起毛の毛羽立ちにより足を適度にひっかけて、摩擦を軽減する
・元々のデザインが起毛しているものに近い
という点を加味し、<スエード>の素材を採用いたしました。
もちろん上記のような滑りにくさ、耐久性以外にも、
元々のデザインやフィッティングの問題点によっても使い分けが必要です。
迷ってしまった場合や、優位性が分からないといった場合は、
当店スタッフがオススメのタイプを提示させていただきます、ご安心ください。


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