【REDWING】「既成品」は「完成品」ですか?新品ブーツをソールカスタムする
FANS.浅草本店のYUMA.です。
この時期はアロハやスカシャツを着ていることが多いカラフル野郎のわたくし。
口ひげ三つ編みピンクシャツが揃って、こないだ「タオパイパイじゃん」と言われました。
ベロのシーンと柱のシーンと、どっちが有名なのでしょう。甲乙つけがたし。
クールビズが叫ばれるここ数年、お役所やホテルでもアロハのスタッフさんが珍しくなくなってきています。
しかし、まだまだ柄や配色がおとなしくトロピカーナ成分がいささか不足。
ひょっとするとポロシャツ勢力への遠慮があるのかもしれません。
負けるなアロハ勢力。
そんな中、TVに出てた河野大臣のアロハがそこそこサイケなカラーリング(パープル系)で「お、攻めてる!やるな」
とひとり変なとこに感心していました。
仕事中はボンドやらインクやらが付いて汚れてしまうのでヘンリーネックのパックTをダースで買ってローテーションさせてます。
とは言え、毎日同じは飽きるので、それぞれボタンをつけかえ自作のハンコでプリントを入れて遊んでいます。
気に入った既製品であっても、どっかしら気になる部分があったりするので、ちょこっと手を加えてトキメキポイントを増やすのが好きです。
自家製や誂え品も多かった昭和からうつろい、既製品を使うことが当たり前になった簡便な現代では「道具を自分好みに寄せていく」という発想がそもそもない人も割と多くいる印象です。
昔は、兄弟のおさがりを直して着たりしてたんでしょうが、今じゃ「買った方がはやい」ってなりますよね。
でも、いざやってみると実に楽しいものです。
思い起こせば中学や高校時代、スプレーステンシルにハマって自転車や文房具、ツナギと安全靴(自動車科でした)、帽子にバッグ、買ったばかりの携帯(パカパカ)、と身の回りのものを染めまくってました。
たらいに染料を張って祖父の浴衣を染め直して着たり。
書いてていろんなことを思い出しました。
この仕事をしてるとカスタムが大好きなお客様と出会うことが多く、みなさん受注時からすでにワクワクがほとばしっています。
一緒になって「あーでもない、こーでもない!」とリモデルの相談をするのが本当に楽しいです。
そして仕上がりをご覧頂いて喜んでもらえると、これから履いてもらう姿を想像してまた楽しくなってきちゃったりして。
靴修理は壊れた靴を直すだけじゃないし、既製品が「完成品」とは限りません。
既製品と自分のエッセンスを掛け合わせた時、ようやく自分だけの靴になるんでしょう。
既製品カスタムがオーダーやビスポークと違うのは、前提条件がある程度でてくるところ。
元々の製法やスタイリングに左右されてしまう制限があります。
でもそれもレギュレーションと捉えて、その中でいかにカスタムを実現するか頭を捻ると
なまじ制限が無いときよりいいアイディアが生まれたりもするもの。
そこも既製品カスタムの面白いところではないでしょうか。
さて長々と語ってしまいましたがようやく今回の修理事例です。
今回は新品のベックマンです。
いやア、ほんとリペアマン冥利に尽きるというか。
「お金も時間もかかるけど直さないと履けないから仕方なく依頼する」という方も居るであろう靴修理業界において
「もっとカッコよくして!」という積極的なモチベーションでご依頼いただけるのはとても嬉しいことです。
ということで存分にやらせていただきました。
最近FANS.浅草本店の定番となっているこのクラシックドレスの仕上げ。
でも化粧釘や飾り車のパターンをペアごとに変えているので
同じに見えても実は同じ仕様はなかったりします。
夏の日差しが眩しい。(画像加工なし)
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