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【REDWING9087】これぞヴィンテージ・エッセンス ”RAWCORD”とはなんだ?前編

FANS.浅草本店のYUMA.です。

今回から前・後編に分けて人気ソールマテリアル、Dr.Soleの「RawcordSole」についてご紹介いたします。
どんなソールなのか、まずは下のカスタム事例をご覧ください。

REDWING9087

一目見てわかる無数の白い筋。
これはヘンプコード(麻の細紐)です。

RawcordSoleとは、その名の通りラバーに細かなコードを練りこんだソールなのであります。

なぜわざわざラバーソールにコードなんて混ぜるのか?
理由は100年前のアメリカにあります。

20世紀初頭まで靴底の素材は「レザーソール」が主流でした。
しかし、この頃を境に耐久性や耐水性で優れた「ラバーソール」も普及しはじめます。

そして1920年代、オハイオ州のリマ・コードソール&ヒール社がコードをラバーに練り込んだグロコードソールを開発しました。

引用:VINTAGE REDWING

「練り込まれたコードにより滑り止めの効果が得られる」という触書きだったようですが、それがどれほど機能していたのか定かではありません。少しでもグリップを補助しようという工夫のあらわれだったのかもしれませんし、同時に現代のラバー性能が進化していることも感じ取れます。

さらに言うと、当時はコードに向きがあったらしく、地面に対して「垂直」方向にコードが並んでいたそうです。(たとえば茶柱を想像してみて)こうすることで底面部分にコードの断面が露出し繊維がバサバサ開き続ける算段になります。

繊維の向きを考慮し、コード側面ではなくより毛羽立ちやすい断面で摩擦力を稼いでいたのかもしれません。

(↑PT91のRW純正リフト。コードがいろんなところから飛び出している)


しかしその後ラバー性能の発展にともないコードソールの機能はあまり重要視されなくなりました

とは言えメーカーは「コード入りが高品質の証!」と売り文句を出していたこともあり、その後もソール素材にコードを練り込み続けます。形骸化したコードソールは向きを揃えられることもなくランダムに練り込まれ現在のような姿となりました。チャンチャン♪(資料が少なく不確定要素も多いため、”ひとつの説”程度にとらえてください)

”現在のような姿”と言っても現行のコードソールにはほとんどコードが入っていません。コードというかホコリレベル。通常のラバーソールと大差ありません。

(↑現行のコードソール。わずかに白い繊維がわかる程度)

コードソールが存分に存在感をアピールしていたのはせいぜい90年代まで。
ランダムな練り込みのおかげでコバの表情が非常にダイナミックで独特です。

(↑60年代のラインマンブーツ。コードがたくさん入ってます)


そんな在りし日のコードソールを復活させんと立ち上がったのがDr.Soleです。
(Dr.Soleについては コチラ よりご覧いただけます。)

冒頭で紹介した「RawcordSole」もたっぷりのコードで非常にかっこいいです。
特にミリタリー系のヘビーデューティなスタイルと相性がいいでしょう。

 

そんな「RawcordSole」ですが、気になるソールスペックについては後編にてご紹介します。
お楽しみに!

 




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