クッションクレープソールで80年代スタイルに
FANS.浅草本店のYUMA.です。
浅草には靴資材屋さんが点在しています。
もちろん我々もお世話になっているのですが、どの業者様もくだけた雰囲気で親しみやすい(もちろんいい意味で)のが、浅草の良いところかなーなんて感じます。昭和っぽいというか昔ながらというか
材料費の高騰や為替の影響で厳しい状況は続いていますが、このような資材屋さんが商売を続けてくれるおかげで、我々もこの仕事を続けることができています。ありがたいことです。
さて、本日は犬刻印875のカスタム事例です。
当時オレンジ系のセッターは不人気(というか赤茶のオロラセットが人気すぎて相対的に需要が低かった)だったそうですが、個人的には赤茶系よりこちらの方が好きです。
犬刻印は96年~97年のわずか1年しか製造されていないので、今となっては中古市場でも価値が見直されてきていますね。
今回はVIBRAM1002”クッションクレープ”でリソールいたしました。
余談ですが、次の画像にあるREDWINGポストマンもVIB1002の黒を純正に採用しています。
見覚えがある方も多いかもしれません。
(黒のクッションクレープソール)
今回は「コーヒー」というやや茶褐色のカラーをチョイスしました。
REDWINGの船底ソール(フラット型ウェッジソール)と言えばトラクショントレッドソールが有名ですが、あれは狩猟向きのディテールを盛り込んだアイリッシュセッターに採用されており、ポストマンやクラシックラウンド系のようなワーク用モデルにはこのクッションクレープが採用されていた歴史があります。
具体的な年代でいえば1978年ごろで当時は黒や白。
(それ以前は2層式のクッションソールでしたので年代判定のヒントにも使えます)
そして画像のコーヒーは1987年ごろから採用。
真っ白よりも落ち着いた色味で印象がポップになりすぎないのが良いですね。
カーハートのダックパンツみたいな渋カラー。
トラクショントレッドやVIB4014なんかより平坦なパターンですので、ソール底面が一直線に。
スッキリとしたシルエットにしたい方におすすめです。
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