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クリーム塗りの作法

こんにちは。第5回マイスターテクニックは玉川工房のチノパンマンがお送りいたします。

今まで池袋、銀座、日本橋、玉川と都内4つの工房を渡り歩いてきました。様々な地域で幅広いお客様、そして世界各国の様々な靴と接することができました。非常にありがたい経験をさせてもらったと思っています。

そんな中、どの工房にいても必ずお客様から頂く声があります。

「どうやったらそんなに綺麗になるのですか?コツはありますか?」

我々がケアした靴をご覧になっての喜びの声であると同時に、普段ご自身でお手入れしても満足のいく仕上がりにならないというお悩みの声でもあると思います。

コツは確かにあります。ただし特別な道具、特別なノウハウ、長年の経験は必要ありません。
有料でシューケア、靴磨きを承っているとはいえ、我々が普段使用しているのはこのような市販品です。

 

これらの市販品を正しく使っていただければ、誰でも簡単に革靴を綺麗にすることができます。
ですのでシューケアのコツはこの「ケア用品を正しく使う」ことに集約されているのです。

そこで今回お伝えしたいのは、乳化性クリームの正しい使い方。
正しいと言うと大げさかもしれません。乳化性クリームは少量を満遍なく塗る。ただそれだけです。
裏を返すと大量のクリームを塗ることが、綺麗に仕上がらない原因であることが多いです。

片足あたりの適量は米粒2,3粒ほどです。私はその量を3回に分けて塗っています。

 

1回あたりの適量は画像の通り。ペネトレイトブラシの端にわずかについているくらいです。

 

最初はカカトの内側から紐を通す穴の周辺にかけて。

 

同量のクリームを新たに取り、次はカカトの外側から。

 

クリームを取り、最後はつま先から。
このように米粒2,3粒ほどのクリームを3回にわけて塗ると、塗りすぎを防ぐと同時に塗りムラも出にくくなります。

クリームは塗りすぎない。そのための具体的な方法として米粒2,3粒程度のクリームを3回に分けて塗る。これが私がお伝えしている乳化性クリームの正しい使い方であり、シューケアの最大のコツです。

次回の更新は3/6(火)です。お楽しみに。



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