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Pick Up Interview 荒井弘史靴研究所 荒井弘史さん 2/2

いよいよスタートした、インタビュー。

第一回は荒井弘史さん。前半に引き続き後半をお送りいたします!

 

 

ご自身のお仕事の、一番のやりがいは何ですか?

荒井さん:不可能なものが可能になったときとかな。あとはそれを気に入ってもらえたときで、自信を持ってもらえるとベスト。それで、価値を上げたりもしたい。なので海外でも発信したい。ヨーロッパの物のほうが良いという意識がまだまだ強いから。
:それで外からの価値も上げていきたい感じですかね
荒井さん:そう。いくら良いものでも自分だけの価値観だと不安になっちゃう人がいて、そうすると自信が持てないでしょ。でもそれが海外で評価されたり、雑誌とかで紹介されたりして外からの価値が上がってくればそういう人も自信を持てるようになるから。 絶対的な価値観を持っている人には、そのようなことは不要ですけどね(笑)

 

【ライフスタイル】

影響を受けた音楽・映画はありますか?
:まさかのリクエストという形で映画の話を振りますが、どうです?映画。
荒井さん:映画は全く見ないんだよね。苦手です。。。
:リクエストしたのに……
荒井さん:見た後に、後悔するというか恋愛でもアクションでも感動したりするけど、そうするとうらやましくなっちゃって。それで悔しくなっちゃうんだよね「俺の方が楽しいぞ!」って。ドキュメンタリーは見るかなぁ。
レ:私も実は全く同じでドキュメンタリーだけは見るんですよね。じわーって見てしまうというか。印象的だったのはフランスの世界で一番厳しい教会を題材にした映画で。そこでトップリフトを付け替えるシーンがあってそれがいいなって。
荒井さん:へーそういうこともするんだ。でも、そういうのいいね。
レ:なんていうか。生きてくために自分でやるというか。
荒井さん:そうそう。そんな感じが「便利過ぎない未来」みたいな感じで生きてるというか。それと!音楽はとても好きです。20年間位バンド活動をしていました。影響受けまくりです!

毎日続けていることはありますか?
レ:これはあまりインタビューとかでも聞かれたことはないとは思うので質問しますね。
荒井さん:そうだなー。清掃かなぁ。期待しているようなルーティンって意味だと……事務所の植木に水をあげてる!独立したときに記念でもらったんだけど当時の仕事仲間からは「こういうのはすぐ枯れちゃう」って言われたんだけど、これはお祝いでもらったものだから枯れさせたらいやだなぁって。それで。

憧れのライフスタイルは?
荒井さん:自給自足。とはいっても俺はそういうのほんとにできないからないものねだりなのかなー。山形では野菜とか家畜とか育てる人が身近にいて、その自分で育てる……ていうのかな。革も最近は防水のものがあったりするんだけど「うちの靴は濡れます」って話しちゃう。
レ:革である意味みたいなのが出てこない。
荒井さん:そうそう。生物感がないというか。猪の革をFANS.で取り扱ったのもそう。あの自然な感じというか。生き物を使っているんだよって感じを少しだけ主張させたい。
:猪はそうですね。生き物の様子が強い。革とか自然とかって見方によっては死んだ生物を用いたりするわけで、虫なんかもそうですし苦手にとるかたもいますけど、その気持ち悪さと生き物感って背中合わせですよね。
荒井さん:そうだね。靴ってその生々しさみたいなのがいいのかもなぁ。

 

 

【靴、シューケアについて】
靴は何足持っていますか?
荒井さん:この下の棚に5足試作品でストレートチップがあって、いろいろ履いてるんだけど検証が間に合わなくて、製品チェックのために履く靴とか、作品としての靴とかいいろいろあるなぁ。気に入って履いてるのは5足くらいかな。
レ:FANS.のサンパトリジオは荒井さん、履いてますけどどうです?
荒井:あれは気に入ってる!いいよねー。今シーズンのおすすめの靴やアイテムを是非ご紹介下さい。
荒井さん:無いです。好きな靴を履いてください。って言っちゃいけないんだよなぁ。FANS.で思ったんだけど、お客さんがどんどん提案してくるのかなって思ったらそうでもなくてサンプルから選ぶケースが多くて、それ見てると「自分はデザインを提案することを怠けているのか?」って感じる。お客さんのイメージをもっと掻き立てるようなデザインもしないといけないのかなって。

普段、靴のお手入れはしていますか?
荒井さん:してます!ブラシかけくらいは。あとは、ホコリをかぶっていればブラシもするし、乾燥していればクリームを塗るし。自然に任せて、それを補うというか。

 

 

【ファッションについて】
足元のおしゃれについて、こだわりやマイブームなどがあれば是非教えて下さい。
荒井さん:これはね。最近はモーニングカット。前はワンクッション。後ろはすっと落ちる。かっこいいでしょ。それと靴下も結構好きです。色と柄、靴との相性、楽しいですね。

これから履きたい、狙っている靴はありますか?
荒井さん:今はない……じゃなかったツチノコは履きたい!この切れ目の入ったレザーがどうなるのか。あとは猪は履きたいね。これも猟師の人が撃ったものを革にしたものなんだけど、頭をきれいに撃たないと血が飛んで革にならないんだって。そういうワイルドさがさっきの生命感がいい。

 

「革らしさ」にこだわりながら靴を作る荒井さん。私も普段聞いたことないような話を聞くことができましたので楽しかったです。

次回のインタビュー更新は9月の5日を予定しております!登場するのは、靴業界でお世話になっている方も多く、知る人ぞ知る、そして最後の駆け込み寺などと呼ばれるあの人にお話を聞きました!

 

 



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